水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

衆楽園の池(岡山県津山)


国の名勝に指定された池泉回遊式庭園

城下町・津山の藩主が造営した大名庭園の池。庭園池としては岡山県下ではかの後楽園に次ぐ名勝指定でありながら、拝観も駐車場も無料というのが太っ腹。
周囲長550mほどある大型の庭園池に大小四つの島を配置。中国山地を背に借景とする構成であるが、いかんせん浮草が多すぎて水面が見えない。現状では名勝庭園らしい情趣はなかなか感じにくいが、2022年から「目指せ!衆楽園をモネの池に大作戦 ~今こそ起こそうムーブメント~」という官民連携のプロジェクトが始動。池の景観力アップに向け、増えすぎた水草の除去活動などを行っているというから今後が楽しみ。
以下、津山市オフィシャルサイトより。

衆楽園は、津山藩2代藩主・森長継が明暦年間(1655-1658)に京都から作庭師を招いて造営した近世池泉廻遊式の大名庭園です。
元禄11年(1698)に松平家が藩主となって以後幕末までは、家臣や他藩・他家からの使者を謁見するための「御対面所」、または藩主の私的な別邸として使われ、明治3年(1870)に「衆楽園」と命名、一般公開されました。
この庭園は京都の仙洞御所によく似ており、島の配置や水面に映る島影の美しさ、四季折々の樹木の枝ぶりにも、洗練された美を感じることができます。 庭園内の古い建物群は現存せず、それらを再現した建物(余芳閣・迎賓館・風月軒ほか)が建っています。
庭園の大半を占める池。  春の桜、夏の睡蓮、秋の紅葉、冬の雪景色。 季節ごとに調和の取れた美しさで、市街地の中にありながら園外の喧騒とは離れた幽玄な世界を醸し出しています。
平成14年9月には「旧津山藩別邸庭園(衆楽園)」として国の名勝に指定。
大名庭園としての国の指定は、岡山市の後楽園に次いで岡山県下で2例目です。



駐車場


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マークした場所は駐車場。