【むろのうちいけ。室の内池】
標高1,126mの三瓶山(さんべさん)の頂、直径1.2kmの火口壁に取り囲まれた火口原の一角にたたずむ山池。
一帯の森林は「三瓶山自然林」として国の天然記念物にも指定されている。
地形から室内池は小さなカルデラ湖の名残りかと思ったが、そうではなく火口湖とのこと。カルデラの外輪山のように見える男三瓶や女三瓶もじつは地下から迫り出した溶岩丘。思ったより複雑な火山である。
「室ノ内」は火口内の窪地という意味。
池の西岸側には二酸化炭素を噴出し、虫や小鳥までも落としてしまう「鳥地獄」なる名の噴気口があり、火口がいまだ現役であることを示している。このあたりは木々が育たず灌木状になっている。
池は厳密な意味での火口湖ではないという説もある。水深は1.4mほどで流入河川および流出河川は認められない。
東側登山口にある観光リフトを使えば、ハイキング感覚で池まで歩ける。リフトは往復750円とお手ごろ。
マークした場所は観光リフトの駐車場。