水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

燧池(愛知県田原)

【ひいちいけ / 緋血池】

兵たちの血で緋色に染まった池

渥美半島の覇権をめぐる戦国時代の決戦ゆかりの池跡。
今川家と田原城主との激戦で流された多くの血で池が緋色に赤く染まったという伝説が残る。
現在は池はなく、石灯籠ふうの道標にその名が刻まれるのみ。池名の「燧(ひうち)」は当て字とのことで、本来は「緋血池」なのだという。

 

全国で見られる「血」の池

「血の池」の名は全国各地で見てきたが、合戦由来の血や刑罰(打ち首)の首を洗った血、ほか、池ヌシを退治した際に流れた血といったバリエーションがある。
血で赤く染まったという伝説の池は全国に点在している。北は北海道のチヨマトー沼から四国の赤蔵ケ池(愛媛県久万高原)まで30ヶ所ほどを把握しており、調査継続中。

ロストレイク(消失湖)