日本にある「御池」でいちばん標高が高いのは?
九州で「御池」といえば霧島の懐に神話的な湖面を開陳する宮崎県の御池が観光地としても知られる有名どころであるが、ここ大分の百名山・くじゅう連山にも二つの御池が鎮座する。
こちらのダブル御池はいずれも山頂近くにある山池なので会うには本格的な登山が必要だ。二つは読み方が異なり中岳の山頂わきに立地するのが「みいけ」、大船山の方のは「おいけ」と読ませるあたりマニア心がくすぐられる。
全国的に「御池」(おんいけ、みいけ、おいけ)の名を持つ池は魅力的な池が多いが、この御池をのせている中岳は九州本土における最高峰(1,791m)だけに「日本でもっとも高い御池」ではないかと思ったが、湖面標高は少し下がって1,710m前後、お隣の大船山の御池は1,740mぐらい、さらには長野県の御池も1,770mぐらいにあって何とも微妙!!
九州では池が全面結氷することがめずらしいのか、中岳御池の結氷は地域ニュースにもなり、氷の上を歩くのが登山者たちのちょっとした憧れになっているとか。さらにスケートを持ち込む猛者もいるそうだ。
くじゅう連山の山池めぐり
同じような標高の鐘状火山が林立する「くじゅう連山」は、数多くの「窪」と呼ばれる火口や「河原」の名の付いた湿原をたくわえており、個性的な山池があちこちに。名前も付いてない池や池塘も含めれば、十、二十はありそうだ。
「くじゅう」の名にはいくつか由来があり、今なおその表記には「久住」勢力と「九重」勢力が拮抗している。中岳の御池は「久住山」の一角にあるが、当ブログの池名には連山の一角として公平に「くじゅう」という平仮名表記を採用した。


赤川登山口
御池に対しては距離がいちばん近い登山口。南西側からアプローチするかっこうになる。
登山口には無料舗装駐車場、トイレ、温泉があって快適。登山路もよく整備されている。





池ごはん
下山後は、山麓の納池でくんだ霊水を使って味噌ラーメン。
Google マップ
マークした場所に登山口駐車場。