小松沼とも。アシ原が広がる湿原景観と、海近くの排水機場の様相と二つの顔が一本の道をはさんで両側に。
小松の沼という名からは想像しがたいが、遊水地としての機能を担っている。一方で、この池には民間企業による埋め立て問題が影を落としている。
ボイルがあった。ブラックバスだろうか、あるいはボラ? 野鳥も多い。7種類の野鳥が確認され、観察フィールドとしても認知されているようだ。
アプローチ路狭く、駐車場の確保が難しい。
仁淀川河口にある広大なヨシ原。宝永地震の地盤沈下によって形成されたとの口伝がある。高知県には勾配の緩やかな河川が少なく、多雨な気候のために溜池も少ないため、大規模なヨシ原は極めて少ない。そのなかで、小松の沼(こまつのぬま)は水辺の景観に優れ、また、多くの水生動植物の生育・生息地となっており、希少性が高い。現在も内水面漁業が行われており、地域の生活・生業文化との関わりも強い。
(日本造園学会「ランドスケープ遺産」HPより抜粋)