南アルプスの深い谷間にある歌舞伎の里、大鹿村。
野ヶ池は絶景スポットのひとつとして紹介されていたが、ひっそりと林間にたたずむ苔庭のような小場所だった。昔はもっと大きな池だったらしく、大蛇伝説が残る。
流入河川も流出河川もないのに、満々と水をたたえていたかと思えば、翌日は底が見えるほど浅くなっていたり、そんな不思議な現象を昔の人は大蛇のせいと考えたようだ。
池には明確な水源がない。伝説では、大木の根もとに洞があり、そこから水が出てくるということであったが、果たしてこれが伝説の木かと思わせるような洞(うろ)もあった。
池の流出口は細い流れの跡が道路の方につづいていた。
明確な看板などがなく、注意していないと見落としやすい。
マークした場所は大池入口