ひさごいけ。
天下に轟く名勝・兼六園の池群のひとつ。
瓢池のあるあたりは、もともと蓮池庭(れんちてい)という庭園池が設けられていた場所で、兼六園発祥の地とされる。
池は1759年の大火による損傷の修復時に拡張され、ヒョウタンの形をしていることからその名が付く。大火から15年後、高さ6.6メートルの翠滝(みどりたき)という人工の滝が藩主によって造られ、現在に近い姿となった。
水の流入口はこの滝とは別にもう一本、上段にある霞ヶ池からの水路が斜面を駆け下り、心地よい水音を響かせている。
池の流出口を見落としてしまったが、立地的には蓮池門通りとお堀通りの下をくぐって金沢城のいもり堀へと流れ出しているのではないかと思った。