名古屋の都市部にある庭園池。もとは尾張徳川家の屋敷だったが、庭園は戦前に名古屋市に寄付され、一般入場もできる徳川園となった。
池は池泉回遊式庭園の中心的存在で、都市部にいることを忘れさせるほど広々とした湖面をたたえていた。
池の水源は地下水ということだが、人工にしては立派すぎるほどの流れ込みをもち、先には龍門の滝というこれまた立派な滝。江戸時代に実際に庭園内に設けられていた滝をモチーフに、実際の石を移築して再現したものだという。
じつに見どころの豊富な池である。パンフレットの言葉を借りれば「黒松を背にして浮かぶ島々、巨石に懸かるもみじ、水際を渡る飛石、突き出す砂嘴、舟小屋のある渡し場」と。
徳川美術館併設。月曜閉園。入園料300円。