かくれやいけ。
淡路島の野池群のひとつ。
「ダム便覧」などダムデータベースへの掲載はないようだが、見たところ、まずダムスペックは満たしていそうな堂々たる土盛り堰体。堰体基部は石垣で補強されている。おみそれいたしました、と言いたいずしりと風格のある池だが、「隠(かくれ)」というだけあって、情報が出てこない。ステルスダムだ。
淡路島共通タイプではなく、この池オリジナルの釣り禁止看板が池の管理者である田主(たず)名義で掲げられていた。
こんもりとした木々に囲まれた大きな池だが、アプローチ路は軽トラスペック。
それにしてもこの池から北にかけての池の密度には、地図を見ているだけでクラクラしてくる。ため池とため池をつないで統合運用したり、田まで水を引けるよう、どの池にも必ず用水路が付随していることを考えると、このエリアだけでいったいどれだけの水路があるのか・・それをひとつひとつ測量しながら造ってきた労力を考えると、気が遠くなりそう。