【いっぺきこ。大池、吉田の大池、沼池】
- 「伊豆の瞳」と呼ばれる伊豆を代表する天然湖。
- 十二連島は溶岩流のなごり。火山が生み出した複雑な表情。
- 「カタの一碧」と称され、へらぶな舟釣り絶好の地。
- 釣りに関する動向
- 案内板
- 池ナビ
- 伝説マップ(水辺遍路謹製)
- Google マップ
- 写真アーカイブ
「伊豆の瞳」と呼ばれる伊豆を代表する天然湖。
伊豆半島では数少ない天然湖で「伊豆の瞳」とも呼ばれる。周囲が森に囲まれた円形の大池と、アシなどに覆われた湿原状の沼池の二つのまったく表情の異なる水辺からなる。
大池の成因は10万年前の噴火によるマール。いわゆる爆裂火口湖とする説が有力。近くにはこれも不思議な形状の大室山がある。
十二連島は溶岩流のなごり。火山が生み出した複雑な表情。
一碧湖の魅力はその表情の豊かさだろう。
ヨシが生い茂る沼池から大池側に進むと石組護岸沿いの遊歩道。水面に躍動するような波紋が立つ。のぞきこんでみるとオイカワだった。岸ぎわに身を潜めるようにしているのは大きなブルーギル。毛鉤を落とせば簡単に釣れる。
ボートで大池の湖面を進むと、十二連島と呼ばれる島々が奥に見える。島のあいだを抜けて進むと、ちょっとした探検気分。かたわらには芝生の小庭のような渚。こじんまりとしてプライベートビーチのような雰囲気なので、ボートを降りてお弁当でも広げたくなる。
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以前、ここでウェーディングしているフライマンを見たこともある。オイカワ狙いだったのだろうか。アヒルにパンくずをやろうとすると、先に魚に奪われるといって娘が嘆いていた。水面をのぞきこむと、パンくずの噂を聞きつけたのだろうか、二尾の大きな錦鯉がゆっくり横切っていった。
ここにある案内板には、火山による一碧湖の成因と、村人を水中に引きずりこんで怖れられた「大池の赤牛」の伝説が記されていた。あひると遊んでのんびり過ごす。
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ビーチの奥にはヨシ群落があり、一碧湖の魚たちの産卵床にうってつけの場所。火口湖にもかかわらず魚影がとても濃いのは、こういった偶然がかさなった地形の恩恵なのかもしれない。
ここから先の遊歩道は再び木々のトンネルの中に入り、売店やボート桟橋のある百景園まで緑の中をくぐっていく。
この浅瀬は大室山の噴火の際に溶岩が流れ込んだことによって、十二もの小島とともに生まれた。
十二連島の奥に赤い鳥居も見えるこのあたりは一碧湖でいちばん好きな場所だ。レンタルボートで島のあいだをくぐり抜ける小探検は、幼かったころの娘も心にもしっかりと残っているようだった。
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「カタの一碧」と称され、へらぶな舟釣り絶好の地。
一碧湖は釣り場としても有名で、伊豆半島では早霧湖とならび伊豆半島を代表するへらぶな釣りの名所。
釣り師のあいだでは「カタの一碧、数の早霧」とも語られ、体高のある美しいへらぶなを深場から引き上げる醍醐味があるが、へらぶなの岸釣りは禁止されており、舟釣りオンリー。三本の水棹で固定するのが一碧湖スタイル。
釣り用の貸ボートのほか、遊覧用の手漕ボート、スワンボートもある。
ブラックバス、ブルーギル釣りは陸っぱり、ボートとも可能だが、いずれも入漁料は必要。ほか、ブルーギル、オイカワ、鯉も生息。
カヤックやマイボート、ラジコンは禁止。
釣りに関する動向
2019年2月、当面の釣り禁止。
2018年に湖畔の百景園が閉店したことは一碧ファンの釣り人にとって少なからぬ衝撃だった。娘が幼いころからボート釣りを楽しんだ私もその一人である。
コメント欄に釣り禁止との情報をいただいて、さっそく現地確認してきたところ、百景園の周囲や遊歩道には特に釣り禁止の新しい看板は見あたらなかったが、伊東市のホームページに、吉田財産区による釣り禁止措置が明記されていた。財産区というのは法律で認められた公有地を管理する地元団体のことなので、一碧湖が私有地というわけではない。ボート店の有無に関係なく、公衆トイレなどの公園管理は伊東市が行っているようである。
なお、沼池側には野鳥保護の目的で従来から釣り禁止看板がある。
漁業権、貸ボート、ルールの管理者である百景園が不在の状況はじつにヤキモキするが、2019年春には百景園がリニューアルオープンされるようだ。
ただし釣りに関しては、まだ関係者の協議がつづけられていた。
2020年5月レポート
百景園はカフェとしてリニューアル。しかしコロナでお休みだった。
釣りに関しては特に掲示はない。
池ナビ
長年、海側にインレットにも見える沼池があることが不思議だった。また大池のどこに吐き出し口があるのかも気になっていた。
鳥瞰絵図を描いてみて、ちょっと分かってきた。海側が山がちで高くなっており、内陸側に伊東大川が削った低地が広がるという地形によって、インレット(沼池)=海側という不思議な状態に見える。
伝説マップ(水辺遍路謹製)
Google マップ
マークした場所が駐車場。
写真アーカイブ
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