水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

細尾谷ダム(岐阜県七宗)

ほそびだにダム。
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鉄道とワビサビ堰体の絶景

数々のダムマニアを唸らせてきた遺跡のようなコンクリート堰体が魔力のごとき魅惑を放つ細尾谷ダムは、高さ22.4メートル、中部電力が所管する発電用ダムである。
まずもって立地が素晴らしすぎる。
目を疑うような岩棚がつづく奇景の飛水峡を直下に見据え、目の前を高山本線が通る。鉄道とのコラボがフォトジェニックすぎるダムだ。
貯水池から上流の細尾谷は漁業権が設定されており、釣りをするには遊漁券が必要。
国道の対岸側に位置するがアプローチ路は小さな鉄橋を渡り、狭い舗装路を1kmほど走らなければならない。堰体直下には民家があり、堰体上に出る管理用車路もない点では変わり者のダムといえる。
クレストゲートもなく堰体天端全体からオーバーフローする構造のようなので操作管理は不要だが、スリット状の開口部をもつオリフィスゲートは開閉操作ができるようになっている。この場所まで行くには管理者とはいえ民家の裏から線路を渡り、くねくねとダム脇の山斜面を登るしかないようだ。空撮写真に踏み跡がはっきりと写っている。ただ、一般の人でここまで足を踏み入れた人は現時点ではいないようだ。誰も見たことがないアングルのダム鉄道写真が撮れるかもしれない可能性を秘めている。
駐車スペースは赤池弁財天用に数台分。

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なんといっても堰体のまん前を高山線の鉄橋が通る。撮り鉄随喜?
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細尾谷の入漁に関する掲示


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アプローチ路