はなむねためいけ。花宗池。犬山ダム。
トンガリ屋根の取水塔が景観にワンポイントを加味している。よく見ると外壁や連絡橋は土木遺産風の石積みモルタルっぽさを演出しており、なかなか凝っている。
花宗池を形成する犬山ダムはアースダムであるが、堤高は29mにも達する。アースダムとしては第二次大戦をはさみ、戦前戦後に築造された。
堰体の下には民家が立ち、国道が通っている。堰体両岸にアプローチ路があるが、やや狭い。
池には漁業権が設定されており、コイ、フナ、オイカワ、ワカサギが対象となっており、軽トラックで岸着けの釣り師が見られたほか、岸まわりを入念にチェックするバサーもいた。夜間の釣りは禁止。
毎年7月に漁協主催で参加費無料のブラックバス釣り大会が開催されており、50cm前後が優勝サイズ。この大会は外来魚の駆除が目的なので年々、小型化していきそうだ。ほか、バスならぬハスやギルも。釣り人のあいだでは花宗池よりも犬山ダムの呼び名で通っている。