にしのたにだむ。
ダムにむかないシラス台地に造られた、水を貯めないダム。
シラス台地にダム、という組み合わせ自体がきわめて異例。シラスという火山灰質の土壌は水をどんどん吸い込んでしまうため、貯水地にの立地としてはむいていない。前例のあまりないダムだけに設計は苦労したようだ。
もうひとつの特徴はふだんは川がちょろちょろ流れている程度の水しかないこと。100パーセント防災目的のダムなのである。
堰体は川の流れを堰くことはなく、魚道を介して下流側に流されている。
堰体は横に長く、自然越流の洪水吐のみでゲートレス。堰体下流側の流路は背の高いコンクリート護岸がぐるっと屈曲している。洪水時に奔流を減勢させるための設計だろうか。
堰体側に駐車場と展望台。インレット側には駐車場、トイレ、ダム公園。この上流公園の中には「メダカ池」という池もある。
ダムカード発行。
マークした場所は堰体側駐車場。