地図で見るかぎりは、これはまあ、島である。埋め立ての人工島でベイブリッジの橋脚と大黒パーキングエリアが置かれているから、じつはさりげなく「日本一たくさんのクルマが通る」島なのかもしれない。
一般道では橋があるし、首都高速道でもインターがあるので、どちらでもマイカーで島上陸できる。
まっすぐな道を南端まで走ると有料駐車場入口に行き着く。
ここは横浜港湾局が建設した海釣り施設である大黒海づり公園と大黒緑地公園が一体となったエリア。
池は緑地公園内にあり名称は不明。すぐ向こうが海でベイブリッジも見える。ヨシが岸を埋めて潟湖的な池相ではあるが、この場所自体が人工島だけに天然のものでもなさそう。この立地で調整池? 景観のための池? どれも中途半端で分からない。
半円形の階段状親水護岸と柵がある一方、「池では釣りはしないでください」との看板。
海釣り公園は入場有料だが、見学だけのチケットもあった。整理券や入場者数によっての変動ルールも厳しく人気ぶりをうかがわせる。
180名以上で「アンダースロー投入制限」が発令され、150名を下まわれば制限解除。
ボーダーラインの180名以下になれば解除というわけではなく、いったんアンダー規制がかかると、150名まで減らなければ解除されないという、このグレーな30名という数字の設定に、運営プロの経験を感じた。
それにしても、「一人の使用幅目安は160cm、竿二本の場合は一本あたり80cm以内」とか、180名以上で竿二本規制とか、都会の釣りはルールを見ているだけで、ちょっと、くらくら・・。
大黒海釣り公園で注目したのは、釣り人間のトラブルを予防するためのルールを含めた運営者のプロぶり。公園名の上に冠せられている「横浜フィッシングピアーズ」って何ぞやと思えば、この公設公園の管理が民間委託された組織らしく、母体はあのイオン。神奈川で三つの海釣り公園を成功させているプロ集団でした。
マークした場所が駐車場(有料)。