水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

イワオヌプリ 大沼(北海道共和)


世界的観光地ニセコとは思えぬ静けさ

ニセコ山岳湖沼群のひとつで、溶岩円頂丘をもつイワオヌプリ(硫黄山 /1,116m)とチセヌプリの鞍部に立地する湖面標高850mの天然湖沼。
湖周長1kmクラスで山岳湖沼としては大型の部類にも関わらず、流出河川が見あたらない。地形的に火口湖ではないかと思うが、成り立ちや水収支が興味深い沼である。
アクセスは徒歩のみ。往復2時間ほどの軽登山で沼に会える。そこそこのスケール感がありながら人工物が一切ないワイルドさは、さすが北海道。世界的観光地のニセコの一角に、こんな静かな水辺空間があることに驚いた。
北海道の湖沼ではお馴染みのエゾサンショウウオ、ザリガニが生息。周辺の森にはチシマザサ。
訪れた際は岩と礫の汀(みぎわ)が湖岸に沿ってのびていたが、水位変動があるのだろうか。
なお池名は「大沼」で、イワオヌプリは冠せられない。当ブログではイワオヌプリという素敵な名も知ってもらいたくて、間にスペースを入れて「イワオヌプリ 大沼」と記述したが、距離的にはチセヌプリと同等なのでチセヌプリ(アイヌ語で「家のような山」)に失礼がないよう注記した。



 

大谷地湿原

氷河期の生き残りとされるフサスギナ群落が希少な湿原。
下写真の大谷地を奥に進んだ山の上に大沼がある。

 

アクセス路

駐車場

登山口

登山路



 

「ニセコ湖沼ウォーキング」パンフと資料




 

マップ

現地案内マップ

池さんぽマップ


Googleマップ

マークした場所は登山口の駐車場。