水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

ラク・レマンプール(千葉県長柄)


世界でもっとも美しい水辺の名を冠したプール。

リソル生命の森という民間運営のレジャーフィールド敷地内にある屋外プールであるが、スイスのレマン湖をかたどった形状から「ラク・レマンプール」と名付けられている。
レマン湖という世界屈指の美しさを誇る水辺の名に関しては、帝政ローマ時代のカエサルが「レマンヌス湖」と自著に記述したことによるそうだが、じつは現地の一部と日本以外では「ジュネーヴ湖」と呼ばれている。
日本語での漢字表記は「寿府湖」であり、ジュネーヴ湖を採用している。
なぜ日本で「レマン湖」の名が広く使われるようになったのか、不思議でならない。
現在、日本で「レマン」を名乗る水辺は、長野県軽井沢のレマン湖と、ここ房総の「ラク・レマンプール」がある。残念ながら、三日月型の形状を模したというだけで、あまりレマン湖を感じさせる要素はなかった。
本家スイスのレマン湖は氷河を水源とした琵琶湖に近い大きさをもつモレーンタイプの堰き止め湖。モレーンとは氷河によって押し出された土砂が、氷河の後退によってダムのような形になったもの。少々ややこしいが、世界一美しいといわれるカナダご自慢の水辺に「モレーン湖」がある。
ほかに世界一美しい系の名を使った水辺としては、長野県松本のバッハアルプ湖がある。

左は駐車場。右がレマンプール。

生命の森の案内板。右写真はホテル。


茂原の野池マップ(ver.2.3/2017年12月更新)

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マークした場所は駐車場。