水辺遍路

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蝉丸の池(福井県越前)


貴人が漂着した舟が今も沈む・・この小さな池に?

蝉丸は百人一首にも数えられる平安時代の歌の名手。この池は蝉丸か継体天皇か大彦命かがこの地に漂着した際の船の木片が沈んでいるという。伝承によっては水底に3〜4mほど舟のへりが見えていたという具体的な記述もある。
現在は雑木林の中にぽっかりと口を開けた、ごくごく小さな池で、船が漂着したり、その船が沈んでいるなんて信じられないようなたたずまい。何とも不思議な話である。
この池のある地名は今でも「舟場」という。(舟場の池)
以下、現地の案内板より。

越前町指定史跡
蝉丸の池
昭和51年11月3指定
舟場区に伝わる伝説では、北陸地方平定の道中、大彦命が敦賀から乗ってこの池へ着岸したクスノキ製丸木舟の木片が、今もなお池に沈んでいるという。丸木舟に乗ってきたのは大彦命ではなく、継体天皇との説もある。
また平安時代の歌人で、琵琶の名手であった蝉丸が、舟で流れ着いた場所であるともいわれている。
江戸時代、福井藩士 井上翼章が著わした越前国の地誌『越前国名蹟考』には、舟場村の項に「東二池有。水底二往昔帝ノ召サレタル舟ノ由、九尺二二間許ノ舟ノ端少シ見ユル。由来不知。」とある。
越前町教育委員会


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