水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

沼尾の池(茨城県鹿嶋)

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沼尾の池(沼尾池)は奈良時代の文献に書き残されたロストレイク(消失湖)。鹿嶋神宮の神域にある沼尾神社に名をとどめる。現在、一帯は田谷沼という地名の水田になっているが、田谷沼という名の池があるわけではない。
沼尾の池の跡地には、鹿島学園のグラウンド隣の溜め池と、とよさと霊園横の調整池がある。いずれもかつての沼尾の池のワンド奥にあたる場所に立地。
調整池はきれいな円形をしており駐車場あり。
以下、鹿嶋市オフィシャルサイトより抜粋。

沼尾の池は、現在の田谷沼と呼ばれるところで、昔は豊郷小学校から北東に広がる沼でした。奈良時代(718年頃)に編さんされた『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』には、「社(やしろ)の南に郡家(ぐうけ)(古代の役所)があり、社の北側には沼尾の池があった。翁のいうには、神代(かみよ)に天より流れ来た水がたまって沼となった。この沼で採れる蓮根は他では味わえない良い味である。病気の者も、この蓮を食べると、たちどころに癒えるという。鮒や鯉も多い。」と書かれています。今は水田として開拓されましたが、台地に残る沼尾神社、そして坂戸神社は風土記の世界観を残す貴重な史跡として残っています。

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鹿島学園横の溜め池


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とよさと霊園横の調整池


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オリフィス


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駐車場