もうらいだむ。
ダムマニア泣かせの難敵ダムは、芳醇な辛口。
ハイダムスペックのアースダム堰体を持つ農業用ため池であるが、国道から分岐するアプローチ路を5.5kmほど走った先、ダムまであと500mというところでゲートに阻まれる。
しかもこのゲートは立入禁止タイプなので、徒歩での進軍続行でさえ法に背を向けて生きていく覚悟が必要。ただ、ゲートの前に立ち尽くす。
堰体も池もまったく眺望はなく、あるのはアブや蜂の猛攻のみ。なるほど、多くのダムマニアを泣かせてきた難敵ダムらしい粗塩対応。
空から見たその姿は六角屋根の妙なる取水塔と、緑をたくわえたふくよかな堰体。その堰体に一本立つ木は何だろう。
丘陵地に深く打ち込まれた三本の楔(くさび)のような湖形。その奥には水没林、と魅力的な容姿だった。
アプローチ路は舗装路なのが、まだ救い。これが延々と続くロングダートだったりしたら、帰路は砂埃で涙のあとがパンダになる。
直線距離で6kmの隣にある当別ダムはウェルカムなオモテナシフルなダム湖なので立ち寄って癒やされたいところだが、さすが北海道・・お隣とはいえ道程は35kmもある。
マークした場所はアプローチ路入口ゲート。