水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

高登谷湖(長野県川上)

【たかとやこ】

村や地域の企業を巻き込んだ釣り大会で池を活性化

高登谷高原の標高1,450mに位置し、高登谷山(たかとやさん)の登山口にもなっているだけあって夏でも涼しく開放的な雰囲気が魅力の高登谷湖。
日本一の生産量を誇るレタス農地を見おろす高地にあり、池が堰く川は日本最長の信濃川の源流域にある支川のひとつ。
高登谷湖を利用した釣り大会が、村や地域企業などの後援のもと2023年5月20日(土)に開催される。
腕に覚えありのアングラーも本気になれる豪華賞品のエキスパートクラスから、ルアーフライ部門、エサ釣り部門、そして無料で参加できる中学生以下のクラスまであり、家族でも楽しめるエントリー構成。(大会参加には事前エントリーが必要。)
池が笑顔と活気であふれそうな一日になりそう。

高登谷湖フィッシングCUPパンフレット(2023年)。パンフ写真では水辺遍路も協力。


 

管理釣り場なみの足場

池はほぼ全周にわたってオカッパリが可能で、特に堰体から左岸側にかけては、管理釣り場なみの足場が確保されている。
例年、山菜祭りにあわせて2千尾のニジマスが放流され釣り大会も行われているだけあって、釣りをしていると25センチほどの銀色の魚体がヒット。引っこ抜こうとしたら、宙でフックアウト。ぼちゃん。痛恨のバラシ。魚種確認ができなかったが、銀色が強くニジマスではなさそう。ウグイにしては引きにパワーがなく、過去に野生化したニジマスを野池で釣った際に、銀色の魚体だったので、これもニジマスだった可能性はある。でも、心の中ではシナノユキマスだったのでは、と妄想しながら痛恨の心境。

テンカラの毛鉤に近づくモツゴ

メダカとコブナか


 

生産量日本一のレタス畑との関係は?

高登谷高原に位置し、レタス生産量日本一の川上村の農地に用水を供給する溜め池と思っていたが、オフィシャルため池データベースにこの池の登録が見あたらなかった。すでに現役を引退し、村の管理のもとレジャーレイクとして隠居生活を送っているのだろうか。



 

 

池ごはんにも最適

沖目でマブナかヘラブナかのモジリも確認した。
じっくり腰を据えて、長竿で粘るのもいいし、登山を組み合わせての拠点にもよさそうだ。
もともと地域の祭りの場となっている池なので、駐車スペースやトイレなど充実しているのに、デスクワークをしたり、釣りをしたりしてノンビリ二時間ほど過ごしたが、他にやって来たクルマ、人は皆無だったので、直売所で新鮮なレタスなど和えつつ池ごはんにもよさそうだ。
一点だけ、途中の道路でクルマがドロドロになることは覚悟。レタス農家が農協への搬入を軽トラではなく、畑の中に入る大型トラクターで行っているので、道が泥だらけ。


池ごはんにもオススメ


流れ込みは滝になっている


カワセミも


奇峰奇岩と池


クルマは激しくドロドロ


 

アプローチ路と駐車スペース

アプローチ路


駐車スペース


 

Googleマップ

マークした場所が駐車スペース。