水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

奈留島 旅館奥居の室内池(仮称)(長崎県奈留島)

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ガラス戸の外にあるように見えるが、お客さんの転落防止、池の湿気もれ防止などの意味があるのだろう。このへんの事情は、室内池を持った人にしか分からない。

五島列島の中のひとつ、奈留島の港近くに「うに丼」の文字がまばゆい幟りがはためいていた。五島列島といえば、かれこれ十年以上前、アイアンマントライアスロン参戦で訪れた福江島で格安のウニ丼に食堂で出会ってハート激震・・大会期間中、毎日、通い詰めて二杯ずつ食べても、まだ食べ足りなかった思い出。にしも、春ってウニのシーズン前では?? と思いつつ、このノボリが立っていたのは専門の食堂ではなく旅館の一部だった。
たまたま広島県の「室内池」について紹介したばかりのタイミングで、「室内池」という語感にモヤモヤしていたところ、この旅館の中に、むむむ! という「室内池」に出会った。
この池、そのへんのエセな池ではなく、鯉が一人になりたいときにもちゃんと対応できるほど深さがある。難しいけど、やっぱ深い池っていいよね、なんて思っていると、足もとの下に鯉がもぐりこんだ・・ってことは、この廊下の下、いやいや部屋の下もじつは池??
そうそう、思い出に残る室内池といえば、北海道阿寒湖温泉の宿。館内の池でたくさんのタラバガニが・・。そんな時代も懐かしいバブル世代。
でも、こういう昭和の匂いがする旅館はやっぱりいい。比喩ではなく、ほんとうに昭和って、こういう匂いがあちこちにあったよね、という匂いに、しばし陶然。

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