水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

中井沼(埼玉県吉川)


半地下調整池をスケボー練習場として活用

調節池機能をもった中井沼公園としてリニューアルされた吉川市の中井沼。沼の下流側にある半地下の調整池はアクアパークという名でスケボー場になっており、若者らが練習に興じている。
東京オリンピックで競技に採用され競技人口の広がりと同時に練習場の不足が取り沙汰されるようになったが、都市化によって増え続ける調整池はまさに解決の切り札かも。
周辺は住宅地だけに気になる騒音も半地下構造のおかげでかなり低減されているように思った。あとは駐車場があれば、というところだが、地域住民の理解が得られれば調整池の半分に天井をかけて駐車場や建物を置く方法もあろうか。地下調整池の天面空間の利用は神奈川県の横浜市が先進事例。
道をはさんで中井沼の本体がある。そちらは緑豊かな水辺が広がる。
トイレあり。
以下、吉川市のオフィシャルサイトから。

親水公園として開園していた中井沼公園を、台風など大雨からの被害を今までより軽減するため、雨水の貯留機能を高めた公園としました。
環境や景観に配慮した自然と調和のとれたビオトープのある公園にしてあります。池には野鳥が訪れ、池の西側ではハナショウブが楽しめます。池のまわりの歩道で木々の緑や野鳥を見ながらウォーキングを楽しんで下さい。