周囲長は50mほど。まわりの民家一軒の敷地より小さいミニサイズのオープン式プール型調整池。側溝程度の水路へと下る坂の途中に設けられている。この水路、半世紀も前はメダカの住む小川だったと案内板があった。今は地図にも出ていない小さなコンクリート側溝にすぎないが、家で飼育され世代交代によって遺伝子を守ってきた地元メダカが放流され、元気に根づいているそうだ。似た話としては神奈川県の調整池に放流された藤沢メダカの事例がある。
それにしても、せっかく放流しても増水すれば逃げ場のないコンクリート側溝。メダカなど一網打尽になりそうだが、こういった小さな調整池が地味に流量を抑えている。
高度成長期あたりに開発された住宅密集地には、こういった一軒サイズの調整池がしばしば見られる。
一方、ニュータウンなど少し新しい住宅地では雨水管で集約する周囲長数百メートルクラスの調整池が使われる。