水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

フンデルトヴァッサーの池(仮称)(東京都港)

建築家フンデルトヴァッサー氏による「21世紀カウントダウン時計」漢数字が特徴的。


赤坂駅前のTBS放送センタービルのかたわらにある小さな池。階段状の流路がありポンプで水を循環させているようだ。
自然界には直線はない」という建築哲学で知られるフンデルトヴァッサー氏の手による造園らしい。氏の建築物といえば大阪市環境局舞洲工場が有名。予備知識なしであの建物を見たときは仰天したものだ。
この池にはミツバチが水を飲みに来るとのことで、刺激しないようにとの看板があった。煙草の吸い殻ひとつ落ちていない巨大ビルの谷間の空間にあって、時間に取り残されたエアーポケットのように荒廃した雰囲気もなぜか味わいに感じる。