はやちねだむ。早池峰湖。
百名山「早池峰」の名を冠した多目的ダム。
民話の里として知られる遠野を見おろす主峰、早池峰山。この美しい名に憧れ、長いこと行ってみたいと思っていたものの、百名山の著者、深田久弥が「僻煙の地」と記すほどの場所で、また日本のチベットとも言われるほどで、なかなか実現できずにいた。
とはいっても早池峰湖の方は立派なダム湖で、現在はアクセス路もしっかりしている。早池峰山の登山口となっている河原の坊駐車場は、ダムから東に上っていくこと10kmほどで、登山拠点のような立地でもある。
上の写真で奥に見える大きな山塊のうち、いちばん右に少し小さく見えるのが早池峰山と思われる。深田久弥も早池峰山をくっきり見渡せる場所がなかなかないと嘆いているのも、巨大な山塊の奥にあるためであるが、このダムからなんとか望めるというのはありがたい話で、さすがダム名に早池峰を冠するにふさわしい。
もとは集落の名を冠したダム名であったというが、地元の要望で早池峰の名に落ち着いた経緯もあるそうだ。
湖畔にある道の駅はオーストリアの町との友好都市としてオーストリア産ワインを専門に130種を貯蔵し販売している。レストランも併設。
早池峰湖における釣りでは岩魚のカタがよく、フライマンに人気。釣りをするためには県の鑑札が必要。
北側のインレット。
道の駅と案内板。
マークした場所に道の駅。
