せんろくこ。篠澤池、篠澤湖とも。
浅間山麓の水を引いて佐久の田畑を潤した篠澤用水(ささざわようすい)の一翼を担うため池で、文人・佐藤春夫が「仙禄湖」という立派な名前を与えるまでは篠澤池と呼ばれていた。
現在は佐久インターチェンジの一部のようなかっこうになっているが、池の北東側が公園化されており文学碑が立っている。
池の中に不思議な電波塔のようなものがそびえ立っている。なぜわざわざ池の中でなければならなかったのか分からないが、何か理由があるのだろう。
佐藤春夫といえば、文豪・谷崎潤一郎から妻を「譲る」と言われ、文壇を席巻するスキャンダルの渦中にあった人物。
代表作は『田園の憂鬱』。
佐藤春夫が命名した湖沼としては、他に和歌山県のゆかし潟がある。
- 作者: 佐藤春夫
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