水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

上八道堤(山口県下関)

かみやじつつみ。八道の刳貫堤。とよた田園空間博物館。
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刳貫堤(くりぬきつつみ)という工法。

水に対する先人の労苦をしのばせる池である。
谷に築堤し、ため池を造ったが、水を送りたいのは山向こうの開墾田。水道トンネルで渡すわけだが、それだけ長いトンネルを一気に通すことが難しかったのだろうか。縦穴を一定間隔で掘り、その間を横穴でつなげるという工法がとられた。
現在も縦穴跡が残るが、転落しないよう柵が設けられている。現在の池は三段になっているが、上八道堤はいちばん上のものを指すようだ。トップの写真は最下段のもの。
一帯は田園ミュージアムと称し、駐車場や案内板が用意されている。

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池岸は樹木のトンネルのようになっている。小さな水路も見られる。
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駐車場と案内板。
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マークした場所は駐車場。