水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

十六橋水門(福島県会津若松)

じゅうりょっきょうすいもん。
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天然の猪苗代湖を「ダム」にした近代土木遺産。

猪苗代湖から中通り方面には安積疏水、会津方面には戸ノ口用水が湖水を送っている。取水口となっているのはいずれもここ、十六橋水門である。
遠方に水を送るために猪苗代湖の水位を上げる必要があったため、明治15年に失業武士対策も兼ねて、オランダの土木技師フアン・ドウルンを招き、十六橋水門が建設された。
十六橋水門の一門、二門が戸ノ口堰、残りが安積疏水の取水口となっている。
水門のかたわらには、水門管理事務所として使われていた洋風建築とフアン・ドウルンの銅像が立っている。
近代土木遺産。

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現在の管理事務所は少し離れたところに新しい建物がたっている。
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水門脇に立つ水利使用標識。国交省を筆頭に、電力事業者、県、地元水利組合など複雑に入り組んだ権利関係がうかがえる。権利の調整もまた、ひとつの歴史であった。
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案内板。
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水辺遍路謹製マップ。
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