いせきかみだむ。
やや荒れた未舗装の林道で丘陵をのぼっていくと、左手に緑豊かな湖面がひろがる。満々と水をたたえた姿は、やわらかな山なみとあいまって味わい深い。沖にむかって突き出した鉄製の桟橋のようなものも見える。取水設備だろうか。
ダムという名前ではあるが、「杉戸地区の先人達が総出して堰堤を築き、溜池を作った神聖なる場所です」と看板にあるように、もともとは溜め池。「ダム」となった今も堅苦しさや媚びはなく、林立する立て看板をのぞいてはフェンスもなく素朴なあたたかみがあった池だが、2018年春、残念なことに釣り禁止措置がとられたとの情報と写真が寄せられた。