世界遺産の「独立構成要素」でありがながらレジャー性も充実した天然湖
富士五湖のひとつで相模川の水源となっている天然湖沼。
富士山の世界文化遺産登録の際には、山中湖は河口湖とともに独立した構成要素として認定されるだけあって、やはりメジャーの中でも東西の横綱をはる水辺といって間違いない。西湖、本栖湖、精進湖の3湖は、まとめてひとつの構成要素となったのが不運に思えるぐらいである。
山中湖の形態
成因
成立は平安初期と古く、富士山の延暦大噴火の溶岩流による堰き止め湖と推定されている。
天然の流出河川を持つ
閉鎖湖が多い富士五湖にあって、唯一、天然の流出河川である相模川を従えていることだろう。
下はお隣の河口湖の事例。流出河川がなかったために湖畔の集落は長いあいだ洪水に苦しめられた。
壮大なスケール。伝説の「宇津湖」の一部?
山中湖成立以前のルーツとして、富士五湖に加え忍野八海を含めた広大な領域がひとつの湖だったという壮大な「宇津湖」の存在が信じられていたが、地質調査の結果、俗説と退けられた。
パノラマ台
山中湖南東側の県道730号の途中にある通称「パノラマ台」は、山梨、神奈川、静岡の三県境をなす三国山から少し下ったところに絶景スポット。駐車スペースも用意されているが、夜明け前後はカメラマンでにぎわう。看板等はないので注意。
湖岸
湖東側のワンド
貸しボート店が並ぶ。山中湖フィッシングの一大拠点でもある。
北岸
富士山をバックにした山中湖の景観を楽しめるが、南岸のような若者たちのにぎわしさはなく落ち着いている。無料駐車場あり。
西岸
貸しボート店のほか、コンビニ、ファミリーレストランも多い。無料駐車場、鯉塚もある。
レジャー
一周13.5kmのサイクリングロードは多くが専用道になっておりランナーにも人気。また、テニス合宿のメッカでテニスコートも多く、シーズンには若者たちでに昼も夜も活気がある。
釣りはブラックバス、へらぶなのほか、冬場のドーム船や穴釣りによるワカサギ釣りが有名。遊漁料必要。
また、マイボートの持ち込みは届け出制。現実的に山中湖ではインフレータブルカヤックから本格的なバスボートまでレンタルができるので、それらを利用するのが早い。
山中湖の思い出
相模原から山中湖までの国道413号「道志みち」はロードサイクリストのあいでは定番のトレーニングコース。
2007年5月、自転車でトライアスロンの実業団メンバーとともにこのルートを上り、シメとしてランニングで山中湖一周。夜は湖畔の宿泊先で宴会をした思い出の場所。
あれからもう15年・・。来年には孫が生まれ、おじいちゃんになるけど、どうもピンと来ない。池めぐりで浦島太郎状態。
Googleマップ
マークした場所は山中湖と富士山の絶景スポットのパノラマ台。