水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

中在家沼(埼玉県滑川)

なかざいけぬま。
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じつはそもそも存在しなかった? 「中在家沼」の怪。

中在家の周辺はいくつもの谷戸があり、それぞれの谷戸の奥には谷筋に沿った細長い溜め池がある。それもけっこうな数だ。
この池は2014年夏に初めて訪れたとき、へらぶな釣り師が竿を出していたことと池の名前が印象に残っていた。また、この池から西に400mほどのところにも同名の「中在家沼」があり、水辺遍路では中在家沼(東)、中在家沼(西)として区別していた。
2015年に中在家沼(西)を訪れたところ、現地には「谷在家沼(やつざいけぬま)」という看板が立っていたので、名称を修正して掲載した。こんな近い範囲に「中在家沼」というピンポイント的な小字名の池が二つあるというのも変だなあと思っていただけに、すっきりした。
ところがである。
この中在家沼の手前100mのところに立っていた看板に「南在家沼 100m」と記されているのを、あとになって発見。中在家沼の南側に南在家沼があるということか? いや、そんなものはない。

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もう一度、看板をよく見てみると、「南在家沼」のふりがなの「みなみ」が微妙に浮いている。シールで修正した痕跡。あやしいと思って見てみれば、上の「南」の漢字こそシール修正ではないものの、他の文字に比べて微妙に色が濃いような気がしなくもない。最近になって「中在家沼」が何らかの事情で「南在家沼」に修正されたようである。
また現地に行って確認をしてくるしかないが、とりあえずこの沼の名を「中在家沼」のままで継続掲載する。

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