水辺遍路

訪れた全国1万1,850の池やダムを独自の視点で紹介

御母衣湖(岐阜県荘川)

【みぼろこ。御母衣ダム】

冬の御母衣湖(2025年1月)

ダム完成で湖底に沈む老桜をめぐるドラマが、水上勉の小説に

御母衣(みぼろ)という名も味わい深いが、ドラマも多いダム湖である。
湖岸の赤い土に、断層上のもろく崩れやすい悪魔的な地質を垣間見せるが、戦国時代末期の地震でここにあった帰雲城(かえりくもじょう)の城主一族と城下町住人500余名が全滅という惨劇も発生している。
この脆弱な地質に対して、経済合理性が求められる水力発電専用ダムを建設するという難題が、日本初の超大型ロックフィルダムを生み出すことになる。
ダム完成によって水没予定地にあった二本のエドヒガン(山桜の一種)の古木を湖岸上に移植しようという挑戦は、単なる桜の保護運動を越え、湖底に沈む集落の思いをのせて、全国の人々に熱く見守られるようになる。
「荘川桜」と名付けられた二本の桜にまつわるドラマは、文豪・水上勉によって『桜守』として小説化されている。
荘川桜は岐阜県指定の天然記念物

 

御母衣湖の形態と景観

堰体


山なみ

バックウォーター

キャンプ場



 

釣り

中ほどにキャンプ場があり、ボートはここから出艇できる。(バックウォーターからの出艇は禁止)
サクラマスがメインターゲット。ほか50センチ越えのへらぶなやイワナ、70オーバーのニジマスなど、「ビッグフィッシュのミボロ」は釣り人の視線が熱く注がれる。
入漁料必要(雑漁・日釣1,000円)、漁期設定あり。釣りの詳細は庄川漁協HPに。



 

アクセス

湖畔を主要国道が通る。
ダム湖上流側の荘川は蕎麦の里で蕎麦店が街道沿いに並び食事も魅力。荘川インターも近い。



 

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