水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

坂東大池(茨城県坂東)

【爆弾池 / 法師戸の池】

2023年6月時点のGoogleマップでは「爆弾池」が「坂東大池」とともに併記されている。

「爆弾池」の名がGoogleマップでも池名として採用

大戦時に爆弾が落ちた穴に水が溜まった池という話もあり、この池をホームフィールドとする釣り師のあいだでは「爆弾池」や「法師戸の池」という愛称で呼ばれている。再取材にあたり爆弾池の根拠をネット上で探してみたが、2011年に取材し2013年に「大池」名義で公開したこの記事が一番古く、他には米軍の爆撃機が「坂東」に墜落したというデータが残っているぐらいだった。
オフィシャルため池データベースには登録されていないので、成因としては河川敷の立地からも「押堀(おっぽり)」タイプ、「ジャリ穴」タイプの可能性もある。
アクセスは水田の中の砂利道を進む。少々、分かりにくいが、クルマを停めた場所から釣りができるので便宜が良い。
2014年にはヘラブナ釣り師の車列が池岸に並んでいたが、2024年の再訪では姿は見られなかった。

坂東大池の景観と形態

2011年

2024年


堤防をはさんだ近くの池

似た形態の池がゴルフ場の中にも

アクセス路

少し分かりにくい。この橋を渡って右に進む。



 

全国の爆弾池

大阪府の淀川沿いに爆弾池と呼ばれる釣り場があるようだ。こちらは古い航空写真で複数の円形の池が確認できるので、爆弾由来といってよさそう。
ほか、九州の大分宇佐に市の戦時遺構として保存されている爆弾池もある。なお、この時の空襲では320名の海軍関係者が亡くなっている。

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