大関の堰。
周辺の野池のへらぶな供給源となった伝統的な釣り場。
長生の中心街から近く、往年はへらぶな釣りの名所だった大関の堰。周辺の野池には、この大関の堰で釣り上げられたへらぶなが移流されたと、釣り情報誌に書かれていた。
岸近くは葦に覆われているが、ところどころに釣り人が刈った入釣ポイントが設けられている。大関という貫禄のある池名とかつての実績から、いつか竿を出してみたいと思っていたところ、やっと夢がかなった。入釣は駐車場横。15尺を出したが浅い。浮き下50cmもない。
魚の反応はないことはないが、何の魚かは分からない。平日の夕方から入ったせいか、他の釣り人は自転車の少年バサーがやって来た程度。日暮れまで小一時間で釣果はなし。それでも憧れの池で竿を出せた時間は濃密だった。
同名の池として、同じ千葉県の市原市に大関堰(大堰)がある。かつては『ダム便覧』に記載されていたようで、ここがダムとしては希少なグローリーホール(ダム穴)を持っていたため、ダムマニアには有名である。しかしダムスペックを満たさない堰体高だったことが分かり『ダム便覧』からは削除された経緯がある。ダム穴はダムマニアにとっては垂涎の的のようだが、じつは千葉の野池には方形のダム穴はわりとよくある。
駐車場と案内板。
円形のダム穴。
マークした場所は駐車場。