水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

堂谷池(兵庫県神戸)

須磨寺公園。
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観月台もある古風な池から、とんでもない魚が。

平家物語にも描かれた源平合戦ゆかりの須磨寺に隣接する池である。
池は寺の境内にあるわけではないが、浮御堂や木橋のほか観月台も据えられ、池畔には二軒のホテルが立ち、事実上、寺の景観要素となっている。
この古式ゆかしい池で2013年5月に全長121cm、14キロものアリゲーターガーを、特別に許可を受けた神戸の釣り愛好家が釣り上げ、地元メディアを賑わわせた。
東日本ではあまり話を聞かないアリゲーターガーだが、近畿圏では揖保川、加古川、大阪の寝屋川でも確認されており、東では名古屋城のお堀でも1m級が目撃されている。同種は比較的寒冷な北米原産とあって日本の河川や湖沼でも越冬できるため新たな外来魚問題となっており、環境省では2018年2月から「特定外来生物」として規制する方針をかためている。
同種の世界記録としては、1953年にアメリカで捕獲された全長304.8cm、体重104キロというものもある。
堂谷池で捕獲された個体は、須磨海浜水族館に引き取られ展示飼育されている。
池の周辺に駐車場はなく、少し離れるが須磨寺の本殿裏に参拝者用駐車場がある。
なお和歌山県橋本にほぼ同名の「堂谷池ダム」がある。

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マークした場所は須磨寺の参拝者用駐車場。