水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

寺家ふるさと村「熊の池」(神奈川県横浜)

【くまのいけ / 熊野池】

熊の池(2022年撮影)

谷戸の溜め池を利用した有料釣り場

正式には「熊野池」という農業用ため池であるが「寺家ふるさと村・熊の池」という名称のへらぶな管理釣り場として湖面活用されているが、水田を従えた谷戸の最上部に位置する現役の農業用ため池でもある。自然公園の一部として駐車場・トイレも隣接し、昔ながらの姿を保全しながら、都市近郊における池の多面的な利用がなされている。

池の下の谷戸には水田が

横浜市内ということもあり宅地化が進む中、5つのため池に潤された谷戸の一帯を「寺家ふるさとの森」として保全し、里山の景観と機能を今に伝える。
池の下には現役の水田が谷戸に沿って伸びており、昔ながらの里池の風情をたたえる。

2024年6月、田植えされて間もない若い水稲が風に揺れる


堤の下は谷戸の田んぼ。刈り取り後の光景(2022年)


 

都市近郊の谷戸を保全

5つのため池のうち4つはフェンスで囲まれ釣り禁止の措置がとられているが、熊野池だけは管理釣り場として桟橋や駐車場を用意している。神奈川県では公園化とともに釣り禁止になる池がほとんどである中、有料釣り場とはいえ、ありがたい試みである。
実際この釣り場は、緑豊かな環境もあいまって、釣り人からの評価も高い。

晩秋の熊の池(2012年撮影)


雨の熊の池(2013年撮影)


 

駐車場

駐車場



 

周辺のようす

散策の人も多い


こちらの標柱には「熊野池」と記されている








www.kumanoike.jp
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Googleマップ

マークした場所が駐車場。