水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

中沼(茨城県龍ヶ崎)

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往年の名釣り場・健在

円に近い形状ではあるが、近くにある往年の名釣り場・道仙田と同じく、小貝川の付け替えによって生まれた河跡湖らしく、江戸時代にはこの沼の記録がある。
中学生のころ野釣り場を探して自転車でしばしば通っていたこともあって個人的にも思い入れのある池だが、それにしても35年ほどもほとんど姿が変わっていないというのもすごい。
県指定の「中沼自然環境保全地域」に指定されているので、開発などで大きく姿を変える心配は今のところはなさそうだ。
中学生当時はフィールド感のある道仙田の方が人気だったような覚えがあるが、中沼では現在も池を取り囲むヘラブナ釣り師たちの車列は健在。昔よりは少なくなった気はしないでもないが。
やはり自分の釣り座のすぐ後ろにクルマを駐車できる点も人気の秘訣だろう。釣り人の若返りりに成功しないかぎり、クルマを横付けできる便利な釣り場だけがわずかに生き残っていくのだろう。
広大な水田地帯のただなかにあり、みごとなまでの吹きっさらしの池だけに、風の強い日には竿を振るのもしんどそうであるが、そんなことに負けず長尺の竿を振る熱い釣り師もいた。

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釣りのしやすい護岸形状




2011年撮影の中沼


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池畔の一角に立つ供養塔
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マークした場所は、中沼への入口