大堤池親水公園として整備されており、豪快に池を横切る水上デッキが目を惹く。デッキの中ほどには、水上あずまやまで設けられている。
とはいっても公園のメイン要素はこのデッキで、あとは岸に小さな広場があるぐらい。こんな水辺公園もかわいらしくて好きだ。
なんと、公園の整備コンセプトは八条ヶ池(京都府長岡京)をモデルにしたそうだ。水上社殿が立ち並び、神々しいパワースポットである八条ヶ池がモデルとは、これまたずいぶん大きく打って出たなという感じがしないでもないが、伝統ある伊豆長岡温泉の景観要素のひとつとして重視された結果だろう。池好きとしてはうれしいことだ。温泉やお寺の案内板も併置されていた。
外周はすべてコンクリート護岸であるが、垂直の枡の内側に踊り場を設け、さらに水面に落ち込む石積み風の護岸としており、いわば二段の階段護岸。上の写真では土管の流入口も見えることや、取水設備が確認できなかったことから調整池かと思ったが、池の案内板によると江戸中期に造られた溜め池とのこと。ただ、農業用とは記されていないので、生活用水を担っていたのだろうか。気になることに池畔に立つけっこう大きなコンクリート製の建物には「水道施設につき無断立入を禁ず」との伊豆の国市名義の看板がある。え? 現役の水道水源池?
伊豆半島は溜め池がきわめて少ないだけに、江戸期の池は伊豆長岡温泉の水をめぐる歴史を知る上で重要な池であることは間違いない。
類名の池として群馬県前橋に大堤沼がある。
bunbun.hatenablog.com
bunbun.hatenablog.com
カモが泳いでる手前に二本の浮島のような人工物。これは池の他の水面にも数ヶ所見られましたが、何でしょうか?
カモやカメの休み処? 花菖蒲を植えるベース?
マークした場所は駐車場(普通車5台)