水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

石川さんの沼(秋田県三種)

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良好な野釣り場も多いエリア。

もう20年以上も前に、森岳温泉の高台にあった健康ランドにオートバイで投宿したことがある。そのとき展望浴場から、日本海に沈む夕日に映えた水田や池が心にいつまでも残っている。風呂上がりの食堂でジュンサイののった冷や奴のおいしさとともに。ジュンサイ日本一の山本町との出会いだった。
その後、市町村合併で三種町になった。なんとこの町だけで全国のジュンサイ収量の9割を占める。
平野部から山裾にかけてジュンサイ農園が点在し、6〜8月の収穫期になると、箱形の和舟に乗っての摘み取り風景があちこちで見られるようになる。梅雨の時期も趣きがありそうだ。
「石川さんの沼」もそんなジュンサイ農園のひとつで、2018年の「世界じゅんさい摘み取り選手権大会」の会場にもなった。同大会は毎年、会場となる農園を変えながら、シングルの部、ペアの部で数十名が摘み取りを競うユニークなイベント。いつか出てみたい。
また、国道沿いにある物産館のジュンサイの館では、要予約だが一般のジュンサイ収穫体験も受け付けている。農園までは送迎車で移動となる。

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石川さんの沼
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youtu.be

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ジュンサイの館。


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石川さんの沼をはじめ、ジュンサイ農園には平野部にある四角い皿池タイプと、山すそや中山間地の棚田池タイプ、谷池タイプもあるようです。
平野部の池は水田を転用したものではないかと思いました。畿内地方にはこういった四角い池がたくさんあり、大和郡山では金魚の養殖池として利用されています。また、錦鯉養殖のさかんな新潟県山古志では棚田を改造した養殖池がたくさん見られます。

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マークした場所は、ジュンサイの館。