人吉盆地には目立つ溜め池はあまり見られないが、豊かな球磨川の水の恩恵を受けてきたということだろうか。確かに町を東西に貫流する球磨川は豊穣な光に満ちている。人吉城もこの川を堀がわりに使い、町も鉄道も国道も川に寄り添う。
村山公園内にある池はもとはため池のようだ。ただ、コンクリートで完全護岸され、ため池の雰囲気は残っていない。鯉らしき魚の魚影も確認したが、池は釣り禁止。
公園は高校と隣あっているため、方向後の時間帯に訪れたときは、下校する生徒、公園でスマホを手にうつむいたままベンチの生徒、池の上のテニスコートにぞろぞろ向かう生徒。そのほか、工事の人たちや、子どもづれの主婦、ウォーキングの高齢者など、とにかく支持されていた。
それにしても、この町のひとびとの礼儀正しさには驚いた。横断歩道で深々と一礼する高校生、スーパーのおばちゃんもていねいで礼儀正しく、池のほとりを歩いていても、高校生たちがさわやかにあいさつしてくれる。人吉という町に感銘を覚えた。
マークした場所は駐車場。