水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

浅川大池(長野県長野)

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浅川大池を抱くように鎮座する飯縄山。

飯綱高原の農地を潤す浅川大池、猫又池、上蓑ヶ谷池、下蓑ヶ谷池といった、かんがい用溜め池が集結する。
浅川大池は池畔の記念碑によると、江戸幕府開幕前後ごろに水田への水を確保するために築造されたというから、四世紀以上も地域を潤してきた歴史ある溜め池である。
晴れた日には飯縄山をさかさに映し、のびやかな景観が素晴らしい。池畔にはネイチャーセンターがあるぐらいで、ほとんど観光的な要素はなく、江戸時代もかくやといった素朴なたたずまいを今に残す。
かつてはスモールバスもいるバスポンドとしても知られていたが、現在は釣り禁止看板が立つ。
初めて訪れたのは2013年であったが、その後、洪水吐の改修工事が行われる際に水が抜かれ、2018年秋の再訪時も水位が低い状態が長く続いている様子がうかがえた。
お隣の猫又池の方も2007年ごろ堰体の修復工事で水抜きをしたようだ。

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2018年秋、浅川大池は減水し湿原のような状態だった。


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昭和の改修記念碑と碑文。


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釣り禁止をはじめとした規制看板。


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新しくなった洪水吐。


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堰体はかなりの長さ。


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大池、猫又池、蓑ヶ谷池など飯綱高原の溜め池群が集結している。




2013年撮影。