水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

大沼湖(長野県駒ヶ根)

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高速インターも近い高原レジャーフィールド。

中央アルプス穂高連峰の懐に抱かれた駒ヶ根高原は、日本一の高低差を誇る駒ヶ根ロープウェーの始発駅を中心に、さまざまなレジャー施設が集結した一大高原リゾート。
ここにあるおもな水辺は駒ヶ池と大沼湖のふたつ。
大沼湖は透明度の高い湖水を囲む森林と遊歩道、堰体下にはテニスコートまであり、レクリエーションレイク然とした雰囲気をもつが、もともとは背後の山の崩落によってできた湿地状の堰き止め湖を改造した農業用の温水ため池である。
アルプスからしみ出てくる冷涼な伏流水はそのままでは農作物に与えることができないため、こういった池でいったん水をあたためてから供給する温水ため池が信州ではいくつか見られる。
レジャーレイクとして魅力を出すために近年になって「大沼湖」とされたのだろう。もともとは「大沼」と呼ばれていたそうである。

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全体的にかなり浅くなっている。下の写真はブラックバスと鯉の魚影(2020年8月)
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溜め池としての表情

全体的にかなり浅くなっており、水草がカーペットのように底を覆っている。貯水能力は低下していると思われる。

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階段に設けられた斜樋の栓。お風呂の栓のように鎖を引っ張って開閉するタイプだが、使われている痕跡が薄い。一方、洪水吐の方にはスライドゲートの水門が設けられていて、こちらは常用されているようだ(下写真)
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釣り場としても人気

2013年の盛夏に訪れた際、下界では熱中症になりそうな炎暑の日にもかかわらず、大沼湖ではパラソルなしで釣りをしている人たちがいて驚いた。2016年秋の再訪でも、ヘラブナ釣り師の姿があった。
2020年の盛夏の再訪では、ヘラブナ釣り師は皆無で、家族連れでバス釣りをする人たちの姿が多く見られた。ヘラブナの魚影は確認できず。
一方、小バスの魚影は濃く、本格的なバサーには物足りなくても、ファミリーにはかっこうの釣り場のようだ。ほか、鯉も確認。紅鱒も生息しているというがまだ見たことはない。

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秋の大沼湖(2016年撮影)
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ヘラブナ釣り師(2013年撮影)


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堰堤側がやや深く、18尺で2本ほど。他は浅い。


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トイレ・案内板など

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Google マップ

マークした場所が駐車場