水辺遍路

訪れた全国1万1,700の池やダムを独自の視点で紹介

川原毛地獄「賽の河原」(秋田県湯沢)

かわらげじごく。

日本三大霊地。マール(爆裂火口)との話もあるが

日本三大霊地あるいは日本三大地獄のひとつに列せられる川原毛地獄は、標高800mほどの山腹に突如現れる灰白色の異世界。一面に灰をかぶったような死体の皮膚のような山腹に緑の沼が無気味な水面をのぞかせている。
三大地獄の他の二つ、青森の恐山には宇曽利山湖、立山の地獄谷周辺にも有名な池群がある。ついでに別府の地獄めぐりでも池は稼ぎ頭になっている。いずれの地獄でも池は必須アイテムとなっているが、ここ川原毛地獄の緑色の沼に関しては名前や情報がない。
これが爆裂火口湖ならば川原毛湯釜とか立派な名が付いていてもよさそうだが、なぜかスルーされている。
案内板を見ると、「血の池地獄や針山地獄など百三十六の地獄があり」と記されているが、案内マップに血の池なるものは記載されておらず、緑色の沼については「賽の河原」とある。
血の池の命名者は平安時代の月窓和尚なので、そのころは存在した赤い池が消失、あるいは硫黄鉱山開発のどさくさで削られた? そのへんの詳しいことは、情報が出てこない。
さて、この緑色の池。よく見てみると、かなり浅くて底が見えている。二段底になっているようにも見えるが、火口跡といわれればそうにも見えなくもないし、いやはや、もしかして鉱山時代に掘られた跡の水たまりなんて可能性は? 池スルーの理由はよく分からないが、池愛好家としては落ち着かぬ。とりあえず案内板のとおり、「賽の河原」としておくが、池の素性が知りたい。
近くには、川原毛大湯滝があり、若いころオートバイで来て川の中にある湯につかったことがある。今見ると温泉の湯船のような滝壺がいい感じのポットホール(甌穴)で、しっかり写真をおさえておくべきだった。当時の写真は仲間が裸の一枚しかないので出せない。混雑は苦手なので早朝にでも再訪しようと思うが熊も怖い。





 

泥湯駐車場



 

マップ

「ニッポン湖沼図鑑」皆瀬湖沼群の部分抜粋。2025年12月更新。