水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

龍河洞の地底湖(高知県香美)

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高知にも二年ほど住んでいたことがあるので、土佐の名物といえば、はりまや橋、尾長鶏に龍河洞、そんな印象を子どものころから持っている。テレビのCMでは「サケは男の子守歌」と土佐鶴。でも土佐鶴はじつは東の安芸市で、高知市街は酔鯨。すこし西に司牡丹、そんな日本酒談義はなぜか小学生でも知っていた。
とはいっても龍河洞には行った記憶がない。家族旅行といえば龍河洞、というぐらい定番だから、行っていないはずがないのだが、なにせ記憶がない。
国の天然記念物になっているが入場料が1100円と高いので、大人になってからも素通りしてばかりだった。
しかし鍾乳洞というからには地底湖があるはずで、いつかは確認しておきたい。
2018年、高知入りした日はまるまる雨だった。釣りでもして一日過ごそうと思っていたのだが少々、雨が強く気がのらない。こんな日こそなかなか行けなかった龍河洞のチャンスだと思いたった。
駐車場は無料だった。雨の平日なのにけっこう埋まっている。
土産物店の並ぶ参道を進み、エスカレーターで鍾乳洞入口へ。
龍河洞がおもしろいのは水平方向に広がる洞窟ではなく、垂直方向に80メートルも登る。まるで山の内部を登山しているようなおもしろみがある。
動画用雲台のついたコンパクト三脚を持って行ったのだが、それでも両側から岩が狭まっているところでは、しばしばつっかえた。三脚を立てるような場所もほとんどなく、やっと三脚を降ろす場所を見つけても、後ろから次々と人がやってきて邪魔になってしまうので、やっぱり出せず仕舞い。動画をとるならGOPROなどのヘッドセットにすべきであった。

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龍河洞付属の展示室。洞内では102種の生物が確認されている。

お目当ての地底湖はといえば、それらしきものはあった。ただ地底湖とは呼ばれておらず、大きな地下滝の滝壺が黄金色の池になっていた。順路は池を階段が取り巻いてのぼっていく。小さくとも水深98mもある龍泉洞の地底湖(岩手県)など、豪快な垂直感覚は地底湖ならでは。
洞内に生息する水生動物としては、シコクヌマエビが確認されている。


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龍河洞に付随した釣り堀だろうか。龍河洞出口を出て順路を下っていくと見える。


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駐車場(無料)と、近くのコンビニで買ってうまかった地酒(安芸市の酒蔵)。


マークした場所は駐車場。