なんこ。栗林公園。
栗林公園には名のついているもので八つの池がある。そのうち主要な六つを六大水局とも呼ぶが、なかでも北湖と南湖は二大水局といっていいほどに双璧をなしている。おおらかでオープンな北湖に対して、紫雲山を背負った南湖は楓と松の湖影が色濃く、岸に茶屋を置き三日月橋を渡る人影と、桃源郷を思わせる。
湖岸の築山、飛猿巌(ひえんがん)から眺めおろす南湖の景観は、まさに四国を代表する庭園公園の看板ともいえる秀麗なもので、東京の地下鉄の駅で見かけたポスターを見て、自分の生まれ故郷にこんな池があったのかと、しばし立ち止まったのは四十代になったころだったか。
生まれてからと小学入学、中学時代を高松で過ごしているわけだから、遠足か何かで栗林公園に行ったことぐらいはあるはずだが、十二、三にして釣り竿を背にひとり野池めぐりに惑溺していたせいか、栗林公園の記憶は影さえない。
それが四十代になって駅のポスターで目に焼き付き、五十近くなって赴くことができた。
栗林公園は駐車場、入場ともに有料。
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マークした場所は駐車場入口。