水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

「池の森」の防火池(北海道利尻)

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森林公園でウニの食べ殻?

利尻島の沓形港にフェリーが着岸した。港から見渡す島は一面が利尻富士だった。なるほど、利尻島はそのまま利尻富士だった。
港町のはずれの利尻岳の裾に森林公園がある。バーベキュー場などを備え、木々に覆われた公園。駐車場脇に人工の滝があり滝壺のところが人工池になっている。
水源をたどっていくと、上に「池の森」というエリアがあり、そこに四阿をほとりに立てた上下二段の池。護岸は石の演出が施されつつも完全なコンクリート護岸で、公園用に造成したものだろう。流れ込み部には小さなパイプから水がチョロチョロ流れ出ていた。

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沓形港。フェリーと利尻富士と、落ちていたウニの食べ殻。犯人はカラス?

池にはオタマジャクシ以外の生命感はなかった。生物環境としては、どこかがうまく噛み合っていない感じもしたが、この池はビオトープというわけではなかった。利尻町オフィシャルの案内マップには、この池は「防火池」と記載されている。消防用水池のようだ。
ウニで有名な利尻島らしさを感じたのは、池のかたわらの遊歩道。なんと生々しいウニの食べ殻が落ちていた。カラスが盗んでここまで持ってきたのだろうか。人間はウニといえば卵巣部しか食べないのに、この賊は卵巣だけ口を付けずに捨てていた。
バーベキュー場、駐車場あり。

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上の池の吐き出し側。吐き出しの向こうに下段の池も見える。


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池の中のようす。無数のオタマジャクシが泳ぐ。右の穴は何だろう。


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流れ込み部


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池の森の入口


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バンガローと遊歩道。遊歩道には利尻を詠った歌碑が並び立つ。


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滝壺の人工池と駐車場


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案内板


マークした場所は駐車場。