水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

女子畑第二調整池(大分県日田)

おなごばただいにちょうせいち。

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女子畑第一調整池は埋め立てられて現在は広場になっている。広場の一部にアースダム堰体のなごりが感じられる。

90歳を迎える玉石張りの重力式コンクリートダムで、黒部ダムなどを造った「ダムとトンネルのハザマ」と呼ばれる間組にとって大型ダムのデビュー作といえる。近代化土木遺産にも認定。
地図では女子畑第二調整池と女子畑第一調整池が並んでいるが、実際には第一調整池の方は埋め立てられて広場になっている。

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地図の上では並んでいる二つの池だが、女子畑第一調整池の方は埋め立てられて広場になっている。

そもそもが九州の都市部に電力を供給するための水力発電施設で、現在は九州電力が管理。北の玖珠川沿いまで導水管で結ばれ、高低差を利用して発電が行われる。
土木遺産の堰堤は、高欄の意匠などに大正浪漫を感じるが、残念ながら見学許可がない限り自由に見ることはできない。
アプローチ路のひとつ、農地側から堰体へとつづく道は獣除けのフェンスで進むことができなかった。
もうひとつのアプローチ路は、女子畑いこいの森へとつづく道。これも入口が封鎖されていた。あとで調べたところ、いこいの森は現在、一般公開はされていないとのことである。

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農地側のアプローチ路のゲート(左)と、いこいの森へのアプローチ路入口のゲート(右)


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県道からかろうじて垣間見えた女子畑第二調整池。