海が目の前の道の駅である。半ドーナツ型の池は両端が海と通水しているので干満の影響も受けそう。池と海を見ながら食祭市場で買った特産の白エビをいただいた。
この道の駅を投宿先に選んだのは、七尾駅までわずか600mという立地。道の駅のなかに日帰り温泉はないが、少し歩けば銭湯があり、七尾の日常にすべりこんだような旅情を味わうことができた。
日も暮れ、駅に向かって小さな川に沿って歩くと、青色LEDでライトアップされた水辺空間が心地いい。ちょっと演出がききすぎという気もしなくもないが、もちろん悪い気はしない。
駅裏の路地を渉猟し、奥まった居酒屋ののれんをくぐる。能登の海の幸と地元の人たちの呼気。
道の駅まで歩いてもどったあとは目の前の海で釣りをしようと思っていたが、うっかり寝てしまった。翌朝のニュースで地元のスター力士、輪島の訃報が流れていた。