むたいけ。
「牟田」は大牟田を初め九州北部でしばしば見られる地名であるが、池の名前としてもなかなか人気の名称であり、福岡市の赤牟田池、苔牟田池や直方市の小野牟田池、植木牟田池、佐賀県嬉野市の牟田池など各所で見られる。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として日本で21番目の世界遺産を保有する自治体となった宗像(むなかた)。この玄界灘に面した丘陵に、いくつものワンドや半島を持つ牟田池は、周囲2.5kmクラスと規模があり、牟田の名を代表する池といってもよさそう。
これだけの野池だけにブラックバス釣りなどでも知られるが、水質悪化が進んでいるらしく、訪れたときはアオコが絨毯のように水面を覆っていた。
それにしても、同じ緑色でも、アオコの色はなぜ美しいと思えないのか、ふと不思議に思った。自らに害をなすものを人間は無意識に醜いと感じるのだろうか。
二車線の国道沿いにありアクセス性はよい。駐車スペースあり。
銃器による狩猟は禁止。
隣を流れる川は、その名も「釣川」。名前のことだけあって、へらぶな釣り場としても知られる。
マークした場所は駐車スペース。