紀の川流域野池群のひとつ。
水抜きがされていたので、このエリアの野池でときおり見られる木造の樋門の構造をじっくり見ることができた。一帯ではかなり大型のもので、門の開閉操作をする際に渡れるように丸太の一本橋と手すりが据えられているのが分かる。人が乗っても倒れない強度を持たせるためか、はすかいの支柱も二本。
木造水門の向こうには樹脂製の斜樋らしきものも。木造樋門と樹脂パイプ管の組み合わせの組み合わせが標準らしいが、樹脂がなかった時代はどのような運用だったのだろう。
ヒントは長野県上田の塩田平ため池群にあるかもしれない。そちらも群体として木造樋門を確認できる。